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Nasseel IS FAQ

Q:Nasseel ISとは?
「Nasseel」は「中野ハガネ(Special Steel)」というブランド名。
「IS」とは「Insulation(絶縁) Skins(表皮)」であります。
表面に特殊な絶縁膜を施した金属製の絶縁製品です。
 
Q:金属なのに絶縁体?
特殊な被膜加工をしています。
ピンの表面に特殊な絶縁皮膜をしてあります。
セラミックスや樹脂製品と違い、加工するときに影響ない適度な硬さを持っています。


 
Q:低コスト?本当に??
本当です。
絶縁性で選ぶとセラミックス製品が挙げられますが、コストが高い上もろくて割れたり欠けたりします。
この「KCF」は金属特性の“靭性”を持ち、絶縁化されているので簡単に欠けることもなく、セラミックス製品に比べかなり安価です。


 
Q:処理母材は?
よくステンレス等素材に処理できないかと言う質問がありますが、KCFという特殊材料でしか処理できません。
また、母材そのままでは絶縁性は無いため、形状加工後に絶縁処理が必要です。
 
Q:KCFとは?
耐食性に優れた特殊ステンレスで、磁石にくっ付きます。
 
Q:KCFの加工性は?
加工性は、セラミックスより良いですが、素材が粘っこい為、
SUS304と比較してあまり良くありません。
  
Q:母材標準サイズは?
丸材…規格φ10〜60 x 1000
     弊社在庫は、φ10〜φ30がメイン。その他も一部あります。
板材…規格がありません。
 
Q:母材のみの販売は?
可能ですが、被膜処理を行わないと絶縁効果はありません。
 
Q:絶縁処理のみの販売は?
やらない事は無いですが、寸法変化の問題等もあるので、全加工をお勧めします。
⇒現在絶縁処理のみのご依頼は受けておりません。
 
Q:製造範囲は?
最大・・・φ60 x 150mm以下
角形状・・・丸材から取れる範囲で可能です。
 
Q:製造方法は?
母材を加工した後に、絶縁処理を施します。
 
Q:絶縁処理とは?
表面改質によりセラミックス系の皮膜を表面に形成させています。
 
Q:全面に処理できるのか?
一般のコーティングとは異なり、穴の内部まで処理可能です。
ただし、ピン角部については被膜が付きにくい傾向にあります。
R付けする等、形状に工夫する事である程度改善出来ます。
 
Q:一部だけに処理できるのか?
処理後、追加工して被膜を削ってしまえば可能です。
ただし、加工時のチャッキングで皮膜を傷つけてしまう可能性があります。
 
Q:皮膜強度は?
一般のコーティングとは異なり、表面改質により膜を形成しているため、
摩耗はしますが、剥離する可能性は低いです。
 
Q:被膜硬度は?
セラミックス膜のため、HV1300(HRC70以上)あります。
 
Q:被膜の厚みは?
10μm程度です。
 
Q:寸法精度は?
絶縁処理を1000℃以上で行うため、熱膨張により寸法が変化するため、h7レベルでの製作は困難です。大きさにもよりますが、h8〜h9程度となります。また形状等によっては反りが発生する可能性もあります。
 
Q:寿命は?
内部は通電する金属ですでの、被膜が磨耗してしまえば絶縁性は失われます。
 
Q:耐熱性は?
A:融点1,475度。少なくとも1,200度(SUS304では表面が溶ける温度)までの耐熱性はありますが、高温になるに従って抵抗値は落ちます。
 
Q:機械強度は?
表面は硬いですが、内部は生材レベルです。
 
Q:熱伝導度は?
表面はセラミックス系の膜に覆われていますが、膜が薄いためにステンレスと同等レベルです。
  
Q:セラミックスと比較して
切削加工が可能なため、複雑形状のものほどセラミックスに比べて低コストで製作可能です。また、折れる可能性が少ないために寿命管理もしやすいです。
 
Q:樹脂と比較して
高強度で耐久性に優れています。
 
Q:他のコーティングと比較して
表面改質により膜を生成させているので、剥離の可能性は低いです。
 
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